「暗殺教室」と自分の世界観のつくりかた

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「暗殺教室」って知っていますか??
山田涼介主演で実写映画化もされた、
週間少年ジャンプに連載されていた漫画です。
「このマンガがすごい2014:オトコ編」で
一位を獲得したこともある人気の高いマンガでした。
マンガとしての物語も非常におもしろいのですが、
個人的には教育や子育てに関わる人こそ
読んでもらいたいと思っているマンガです。
もう完結しており21巻と巻数もそれほど多くはないので、
余裕のある人はぜひまとめて読み切ってみてください。
タイトルには「暗殺」なんてついていますが、
内容はしごくまっとうな教育マンガですし、
作者の松井先生もそうおっしゃっています。
今回はそんな暗殺教室から一つ、
学びとなるエピソードがあったので紹介しようと思います。

「ストーリー」

月を滅ぼした超生物である「殺せんせー(ころせんせー)」。
「エンドのE組」と呼ばれる落ちこぼれの生徒たちが集められた教室に、
担任としてやってくるところから物語は始まっていきます。
来年の3月には地球を爆破すると宣言した殺せんせーは
最高速度マッハ20を誇る超生物。
地球を守るためにはせんせーを殺さないといけないのですが、
政府の力をもってしてもそれはかないません。
そんな殺せんせー自身が、
E組の担任なら やってもいいと申し出てくるのです。
中学生とはいえ、
毎日至近距離で暗殺できる 能性のある人間が30人もいる。
政府も最後の望みを託して、
殺せんせーの暗殺をE組の生徒たちに委託するのです
「そんな超生物がなんでE組の担任に?」
「落ちこぼれの僕たちに暗殺なんてできるのか??」
はじめはそんな思いが交錯していました。
落ちこぼれのE組ということもあり、クラスのまとまりもちぐはぐ。
それでも生徒たちは自分の得意な方法を使い、 せんせーを暗殺しようとしていきます。
野球が得意な杉野くんは野球ボールに細工をし、
理科が得意な奥野さんは毒薬を作り、
時には修学旅行先で、ときには夏休みの合宿先で。
ありとあらゆる方法を試し、ありとあらゆる場所で挑む中で、
彼らは自分の力の使い方や伸ばし方、 そのために必要な知識や技術、
何より大切なチームワークを学んでいくのです。
殺せんせーを暗殺するために、結果的に一人一人が暗殺を通じて、
社会で生きるために必要な武器を身につけ成長していくのです。
そして期限の3月が迫ってきて…。

「優れた殺し屋は万(よろず)に通じる」

彼らの担任は殺せんせーですが、
殺せんせーが表舞台にでることはできません。
なので表向きの担任と英語担当の教師がいます。
表向きの担任は防衛省の烏丸先生、
英語担任はハニートラップを得意とする
現役殺し屋のイリーナ先生です。
イリーナははじめ冷酷無比な先生として登場し、
生徒たちを小馬鹿にしていました。
しかし実際はマヌケなところがありどこか憎めない、
生徒たちからするとちょっといたずらしてみたり、
つい面倒をみてあげたくなる、そんな愛すべき先生です。
とある事件でイリーナは普段見せることのなかった
超一流のピアノの腕を披露します。
生徒たちは言います。
「イリーナ先生、あんなこともできたんだ」
それに対して烏丸先生は、
「普段の彼女から甘く見ないことだ。優れた殺し屋は万に通じる。
彼女クラスになれば、潜入暗殺に役立つ技能なら何でも身につけている。」
と生徒を率いる仲間として、彼女のことを高く評価しています。
…さて、殺し屋というと「暗殺」という一点に特化した専門家といえるでしょう。
専門家というと一つの分野を深掘りしていて
ある種の一芸に秀でているというイメージを持っているかと思います。
しかし言い方を変えると、
専門分野以外に関しては素人で、専門以外の話はできない、
というイメージを同時に抱いてしまっているのではないでしょうか。
例えばお医者さんと話をするとき、 病気の話はしても芸術の話はあまりしませんよね。
フレンチの料理人と話をしていて、 地理の話をするのとはあまりないと思います。
僕が大学生の頃、こんな話を教えていただいたことがあります。
それは昭和初期の帝国大学でのお話。
医学部の学生に対して教授が講義した内容についてです。
「君たちの中にはこれから園遊会に呼ばれるような 医者になる人間も出てくるだろう。
そのときに、病気のことに聞かれたらそれは恥だと思いなさい」
園遊会に呼ばれているのに、 医者が病気のことを聞かれて何が恥なのか??
講義を受けていた学生たちはその真意がわからず、
おそるおそる教授に質問をしてみたのです。
「園遊会といえば、各界の著名人が集まる場所だ。
当然、その方たちは様々なことに精通しているはずだ。
その方たちに病気についてたずねられたとしたら、
それは自分が病気のことしか話せない人間だと思われたということだ。」
一つのことについて深く掘り下げていくこと。
 それは時間をかけて真摯に取り組んできたことだから、
当然評価されるべきことです。
しかし、本当のプロフェッショナルというのは、
一つのことを掘り下げるために他の分野も学んでいるものなのです。
一つの穴を深く掘り下げていくためには、
入り口も広くしていかないといけない。
一流の医師でいたいのなら他分野に秀でていろ。
それが専門家としてあるべき姿なのだと、
その教授は学生たちに伝えたかったことなのでしょう。

「世界観をつくる」ということ

プロフェッショナルとよばれる人は、
ありとあらゆるいろんな分野に興味を持ち、
そこからどんなことでも学び取り自分の分野にいかそうとします。
自分が専門としている領域をより幅広く味わい深いものにしていくため、
ありとあらゆることを学んでいくのです。
そしてその幅の広げ方はどんな方法でもいいのです。
勉強している過程で少しずつ広がっていくのもありでしょうし、
自分が興味をもったことをどんどん勉強していって、
最終的に一つにつながった、という形もあるでしょう。
どういう形であれ、この自分なりの「世界観をつくる」ということが、
今後個人として生きていくうえで非常に重要になってきます。
なので、せめてこのブログを読んでくれている人たちには、
おのおのの世界観を持ち、どんどん作り上げていってほしいのです。
ただこれだけだとあまりにもざっくりしすぎなので、
世界観の作り方は大きく2つあって、
一つ目は、目的がある→そのためにあらゆることを身につける
二つ目は、いろんなことに興味を持つ→将来ひとつにつながる
というものです。
一つ目は、暗殺教室がわかりやすい例ですよね。
殺せんせーを殺すためには、一つの能力だけではなく、
自分の得意科目から、身体能力や、チームワークなど、
ありとあらゆるスキルが必要になります。
この一つ一つをばらばらにとりあげたら、
とくに共通点はないでしょう。
ですが、この「殺せんせーを殺すため」という軸が一本できることで、
すべての要素が一つにまとまり意味を持つのです。
この「殺せんせーを殺す」というのがこの漫画のストーリーの世界観です。
殺せんせーを毒で暗殺するためには、
毒を作るための知識と技術が必要でした。
そのためには、毒を飲んでもらうための言葉使いが必要です。
毒でも飲みたくなるような盛り付けも必要かもしれません。
そのためには毒を作るための化学や物理、解剖や医学の知識が必要です。
毒を飲んでもらうには、相手が飲みたくなるよう、
相手の心を知らなきゃいけないし、言葉の伝え方も身につけないといけない。
そのためには心理学も必要になるでしょう。
きれいな盛り付けのためには デザインやフラワーアートも学んだ方がいいかもしれません。
殺せんせーを殺すためには、
ありとあらゆる技術が必要です。
一つ一つ単体で見たらまったく関係ない分野なのに、
方向性が一つ決まることで、すべてが 有機的に関連するようになるのです。
他の例もあげてみますね。たとえば、
英語を学ぶ
投資を学ぶ
海外のマーケティングを学ぶ
輸入ビジネスを学ぶ
地理を学ぶ
これらも一つ一つをとってみるとバラバラに見えますが、
「世界を股にかけて活躍するビジネスマンになる」という
世界観が背後にあったらどうでしょうか??
すべて一つにつながりますよね。
このように、なんとなく自分が目標としていることや達成したい事が
自分の作り上げたい世界観であったりします。
なんとなく、こうしたいなって思いってありますよね。
その世界観を言語化して、それに肉付けしていく、という感じです。
二つ目の、いろんなことに興味を持つ→将来ひとつにつながる。
というパターンは少し難しいです。
というのも、多くの人は世界観なんて特にもっていないことが多くて、
「あなたの世界観、価値観はなんですか?」と質問しても、
答えが返ってくることは少ないのです。
世界観を考え出す方法はいくつかあるのですが、
だいぶ横道にそれてしまうので、今回は省略します。
この場合は、まずはなんとなくおもしろそうなこと、
ちょっとでも好きなことをとことんやってみる。
というところから始めます。
世界観とかいうと、まじめで、少し小難しい印象を受けるかもしれません。
「ゆるぎない意志」とか「崇高な動機」とか、そういうものです。
でも、正直、そんなものなくていいんです。
なんとなく成り行きではじめたことが、
それを続けることで大切なものになったりする。
だから、もし必要なことがあるとすれば、
何かを始めるきっかけとなるほんの少しの好奇心くらいなもんです。
ぜひ好きな本をたくさん読んでみてください。
いろんな場所を訪ねてみたください。
いろんな映画をたくさん見てください。
いろんな人と会って話をしてみてください。
…僕は昔から、いろんなことに興味を持ってしまい、
一つのことがなかなか長続きしないような性格でした。
だから父親には、よそ見をせずに、
目の前のことをしっかりやれ、なんてことも言われてきました。
まぁ、その通りだと思います。
その通りなんですが、一つ一つの要素が本当の意味で意味をもつのは、
ひとつの方向性が決まった時です。
それがわからなかったから、
何事にも興味が持てなかったんです。
もちろん今やっていることが将来どんな風につながるものか、
はじめのうちはよくわからないと思います。
でもちゃんと一つ一つ丁寧に掘り下げていけば、
最終的には根っこでつながると信じていればいいのです。
だってつながるから。
他でもない自分で選んだことだから。
何かしらのスジが根底にあるに決まっているんです。
そしていずれはそのスジの形が見えてくるようになるんです。
いちばんよくないのは、
「これがなんの役にたつんだろう」
「遊んでばかりいないで勉強しなさい」
「そんなことばかりしていて将来何の役にたつの?」
といって、自分の気持ちにブレーキをかけてしまうことであり、
子育てで言うなら、子供のやりたい気持ちをつぶしてしまうことです。
だいたいそういうことを言う大人に限って、
「勉強していて将来なんの役に立つの?」という質問に答えられないものです。
そもそも、子供の未来を決めることは僕らにはできません。
僕らにできることは子供の可能性が 伸びるであろう方向に誘導してあげることです。
そしていろんな経験をさせて、
その一つ一つが子供の血肉になるようにする。
それは決してレールをひいてあげることではなく、
子供が目の前の課題にぶつかった時、
自分で克服していけるだけの武器を授けるという言い方もできるでしょう。
いまやっていることが将来どうなるかはわかりません。
そんなの神様しかわからないんです。
役に立つかなんて当然わかりません。
ですが、将来、何かしらの目標や大切なことができたとき、
きっと一つにつながるときがくるんです。
そんな一見ばらばらに見える点どうしをつなげる要素が
たった一つの軸であったり、
たった一つの目的であったり、
たった一つの目指す未来であったりするんです。
暗殺教室はマンガのタイトルも キャラクターデザインも
ふざけた感じもしますけど、
自分の世界観を作り、子供を育て教える
という立場の人には、ぜひ読んでほしいマンガです。
この機会にぜひ読んでみてください。
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