「褒める」と「おだてる」は違う。やる気を刺激する2つのモチベーション。

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子供を褒めて伸ばそう、というのは最近の風潮で、
でも褒めるときにはコツがあるんだよ。

 

ということをこちらの記事で書きました。
「褒めれば伸びる」は間違い?

 

僕は仕事柄、お母さんたちと話をする機会が多いのですが、
「褒めるのがいいのはわかる。でもどう褒めていいかわからない。」
という悩みを聞くことがあります。

 

なるほど。

 

この悩みの根本には、もちろん褒め慣れていないのもあるでしょうが、
そもそも普段どのタイミングで褒めていいのかわからないし、
少しでも褒めようと頑張っても、
無理やり褒めてるみたいでなんか変な感じになってしまう。

 

そういうことなんだと思います。

 

今回の記事では、褒めることが苦手な人に向けて、
褒めることについてもう少し突っ込んでみます。

 

褒めるってそもそもなんのためにするの?ということについて、
多少の心理学の知識を混ぜながら解説してみたいと思います。

 

それでは目次です。

1:違和感のある褒め方とは?「褒める」と「おだてる」の違い

子供や部下を頑張って褒めようとしても、なぜか変な感じになってしまう。
ちゃんと褒めているつもりなのに、どこか違和感がある…。

 

こういうときはもしかすると、
「褒める」が「おだてる」になってるかもしれません。

 

「褒める」と「おだてる」の違い。

 

「褒める」と「おだてる」って、なんとなく違うのはわかると思います。
でもどう違うかわかりますか??

 

「豚もおだてりゃ木に登る」なんてことわざがあるくらいですから、
「おだてる」はそもそもあんまりいい意味では使われていない。
なんとなくそれくらいは想像できると思います。

 

簡単に言うと、
「おだてる」は相手がうれしがることを言って、
相手を得意にさせることです。

 

言い方を変えると、相手が気持ちよくなって得意げになってくれればそれでよくて、
その中身はどうでもいい。心に思っていなくても別にいい。ともいえます。

 

つまり、思ってもいないけど相手のよさそうなところだから、
とりあえず持ち上げてよいしょしておけ、っていう状態です。

 

多くの人は子供たちのいいところを見て褒めようとしますよね。
褒めようとする気持ちはある。
でもどこを褒めていいのかわからないから、
とりあえずよさそうなところを褒めておこうとなってしまう。

 

心にもないことを褒めようとしても、思ってないから違和感がでる。
そしてその違和感は相手にも伝わってしまうもの。

 

ということなんです。
お世辞やおだてってなんとなくわかりますよね。

 

おだてるくらいなら褒めない方がマシです。
無理やり褒めようとしてもなんのいいこともありません。

 

大前提として、「褒める」ときはちゃんと相手のいいところを、
こちらもちゃんといいと思っていることが大前提です。

 

それをおさえておけば「褒める」ときの違和感はだいぶ減ると思います。

 

2:褒めることが目的になってない?褒めることの本当の目的は??

「褒める」ことが難しいと感じている人は、
もしかすると「褒める」ことが「目的」になっているかもしれません。

 

子供や部下は褒めて伸ばす、という風潮があるため、
なんとかして褒めようとしている人が多いと思うんですが、
ここでもし、褒めること自体が目的になっていては本末転倒です。

 

「褒める」の目的は、「子供のやる気を引き出す」こと。

「褒める」はあくまで、
子供や部下のやる気を引き出す「手段」の一つです。

 

言い換えると、別に「褒める」ことでなくても、
やる気がちゃんと引き出せれればいいわけです。

 

叱ることでやる気を引き出すこともあれば、
教えることでやる気を引き出すこともある。

 

その中で最近は「褒める」という方法が
注目を浴びているというだけなんです。

 

子供に限らず、どんな人でもやる気が出れば、
ひとりで勝手に成長していくものでしょう。

 

だからこそ、「褒める」なんていう手段に固執するのではなくて、
あくまで「やる気を引き出すにはどうしたらいいか?」と考えるべきだと思うのです。

 

3:褒めるまえには思い出して。簡単に使える効果的な褒め方マトリックス。

ではどうやってやる気を引き出すことができるか、
どうやったら今あるやる気をもっと伸ばすことができるのか。

 

それを考えてみましょう。

 

子供の行動原理=知的好奇心

子供に限らず、人がやる気になるときにはその土台に“知的好奇心”があります。

 

そしてこの知的好奇心は残念なことに、
オトナになっていく過程で徐々に失われていってしまう可能性があるものでもあります。

 

好きでもないことを大人に押しつけられたり、
簡単に答えを教えられたりしてつまらないと感じさせられたり、
簡単に手に入る結果に興味を奪われたりして、気がつくと忘れてしまうものです。

 

そして僕ら大人は子どものこの知的好奇心を奪わず、
できるだけ刺激するように接することが重要なんですね。

 

この知的好奇心が刺激されることで、
「仕事や勉強ができるようになるとおもしろい」
「お手伝いをすればみんなの役にたててうれしい」という、
「活動そのもののおもしろさややりがい」につながります。

 

そしてこれがさらに知的好奇心を刺激することになり、
さらに活動がおもしろくなり、やりがいを感じるようになるのです。

 

このやりがいといった内側からの報酬を
「内的インセンティブ」といいます。

 

内的インセンティブと外的インセンティブ

内的インセンティブ、これは、
内側からこみあげるモチベーション」と言ってもいいでしょう。

 

子供の知的好奇心を満たすためには、
内的インセンティブを大事にしたいところです。

 

その反対に、行動することでご褒美がもらえたり、
人からほめられたりするという外側からの報酬刺激を
外的インセンティブ」といいます。
外側から与えられるモチベーション」と言い換えてもいいでしょう。

 

人はこの、
「内的インセンティブ=内側で感じる報酬=内側からこみ上げるモチベーション」
「外的インセンティブ=外側から与えられる報酬=外側から与えられるモチベーション」
を手に入れることが、行動する動機になります。

 

子供がやる気をだす、というのは、
内的インセンティブ=やりがい、と、
外的インセンティブ=報酬、を手に入れるためです。

 

そして、このインセンティブをうまく設定することが、
子供のやる気を大きくするポイントになるのです。

 

子供のやる気を引き出していく先生は、
このスキルが例外なく高いものです。

 

やる気があるかないかで与えるインセンティブを変える。

そしてこのインセンティブの設定は非常に重要です。

 

たとえば、子供が目の前の宿題にあまりやる気がないとき、
外的インセンティブ=宿題をやったらご褒美をあげる、
虫歯の治療を受けたくなくて嫌がっているとき、
外的インセンティブ=終わったら好きなおやつ買ってあげる、といった具合に、

 

外的インセンティブを設定してあげることが効果的でしょう。

 

反対に、サッカーが好きで好きで仕方なくて楽しくやっているのに、
「もっとサッカーが上手にできるようになったらお小遣い増やしてあげる」、
という外的インセンティブはどうでしょうか。ちょっと嫌な感じがしますよね。

 

この場合の子供は「サッカーが上手にできるようになって楽しい」、
という心の満足=内的インセンティブを感じているため、
べつに外側からのご褒美はいらないんです。

 

こんな実験があります。

 

子供たちを二つのグループにわけて絵を描くように指示。
片方のグループは描いた絵と引き換えにリボン付きの賞状を与える、
もう片方のグループはとくにご褒美は与えない。

 

そうすると、「ご褒美なし」のグループの方が、
長い時間、絵を描いていたという結果が出たそうです。

 

これは、ご褒美をもらうことが、
絵を描くことへの興味を減らしてしまったといえます。

 

外的インセンティブ=外側からの報酬は、
時に子供のやる気やモチベーションを下げてしまうことがあるのです。

 

子供が○○を買ってくれるなら次のテストも頑張る、と言ったとしても、
そのやる気が長続きするかどうかはわかりません。

 

もちろん、ご褒美によってモチベーションが上がることもあるでしょう。
でもそれは一時的なもので、ずっと続くものではありません。
ですので、子供のやる気を高めるには、最終的に、
その活動自体に興味を持たせてあげることが必要だといえるのです。

 

これは僕らオトナでも同じです。

 

仕事をしていてもちろんお給料が上がればうれしいですし、
仕事で成果を出すたびにお給料が上がっていけば、それだけやりがいも感じれるでしょう。

 

でもそのお給料が必要十分な量まで来たとします。
そうなると僕らは別のものを求めるようになります。

 

そう。それが“やりがい”です

 

やっていて楽しい。人に感謝されてうれしい。
といった内的インセンティブの方が僕らのモチベーションを高めてくれるようになるんです。

 

やる気に合わせてインセンティブの設定を使い分ける。

やる気とインセンティブの関係を表にまとめました。
:やる気があるとき→内的インセンティブを重視する
:やる気がないとき→外的インセンティブから与えてみる

 

内的インセンティブ 外的インセンティブ
やる気がある ①:○ ②:×~△
やる気がない ③:×~△ ④:○

 

子供のやる気を伸ばすには、図のなかでいう、
やる気がない状態からやる気がある状態にもっていってあげることです。

 

子供の内側から満たされるやる気は知的好奇心で、
外側から手に入るやる気はごほうび。でしたね。

 

子供にやる気があるとき、外的インセンティブはやる気を下げてしまう可能性があるので、
もっと知的好奇心を刺激する方法をとるべきでしょう。(図の①)

 

サッカーが好きなら、サッカー観戦に連れて行ってあげたり、
サッカー選手に会いに行ったり、サッカーの本を買ってあげるのもいいでしょう。
こうすることでサッカーに対するやる気や情熱は冷めずに上がっていきやすいと思います。

 

反対に子供にやる気がない時、たとえば宿題に身が入らないとき。
このときは、宿題終わったらゲームやってもいいよ、
というように外的インセンティブを与えてあげるのもいいでしょう。(図の④)

 

でもずっと外的インセンティブばかり与えているのは限界があるので、
少しずつ子供のやりがいを満たしてあげるようなアプローチもし、
内的インセンティブを高めるようにしてあげるようにする。

 

つまり図の①の方に徐々にシフトチェンジするようにしていくのです。

(図の④→②→①の流れをたどる)

 

やる気のない子にいきなり内的インセンティブを期待してもまず無理です。
まずはご褒美などわかりやすいところから入るべきでしょう。(図③、④)

 

仕事でも同じです。
外的インセンティブは成果報酬型と言い換えることができますが、
あまりやる気のない社員に、この案件を達成できたらボーナスをはずむよ、といえば、
一時的にやる気になると思うのです。(図の④)

 

そして結果を出した社員に対して、ボーナスをあげると同時に、
その達成した能力を評価してあげること。
それが今度は内側からのモチベーションにつながります。(図の④→②)

 

反対に、成果報酬というのは、その成果をどうやって測るかが難しく、
会社の評価に不満を持ってしまう可能性もあります。

 

つまり、やる気がある人たちにとっては、
成果報酬型はやはりモチベーションを下げてしまう可能性があるのです。(図の②)

 

はじめのうちは成果報酬型でもやる気はでるでしょう。
それでもいずれは内的インセンティブが得られるようにシフトチェンジしてくべきです。
(図の④→②→①)

 

つまり、いずれの場合も、最終的に目指すべきは、
内的インセンティブにより、内側からのモチベーションが高まっている状態です。(図①)

 

ちなみに、このインセンティブはどちらがいいとかはありません。
子供に限らず、僕らのやる気なんて波がありますし、日によって変わったりします。
なのである程度柔軟にインセンティブを設定するくらいの気持ちでいいでしょう。

 

子供のやる気はいまどうでしょうか??

 

そのやる気の状態に合わせてぜひ参考にしてみてください。

 

最後に~褒めるとは内的インセンティブと外的インセンティブの中間

前の記事で、褒め方にはコツがあると書きました。
そして褒めるとはこのインセンティブを与える方法の一つなのです。

 

僕らは毎日の仕事や家事でやる気があるときもない時も両方ありますよね。
もちろんルーティンワーク、作業という感覚でできてしまうこともあると思いますが、
そこに楽しみややりがいを見出すためには、
この外的インセンティブと内的インセンティブを
うまく使い分けてみるといいと思います。

 

僕らのやる気なんてずっと続くものではありません。

 

やる気があるときなんてほっといたってやり続けるからいいんですよ。
大切なのは、やる気が下がったときに、
どうやってモチベーションを維持するか、ということだと思うのです。

 

大人は割り切ってできることもできるでしょう。
でも子供はそれがなかなか難しい。
そんなとき、このインセンティブを意識することがポイントになります。

 

ですから、この二つのインセンティブは、
どちらがよくてどちらが悪いというものでもありません。
あくまでやる気を引き出すための手段であり、考え方の一つです。

 

ぜひ子供のやる気のことで困ったら、このインセンティブのことを思い出し、
うまいこと設定してみてください。

 

きっと一つの助けになると思います。

 

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