子供の歯医者を探すその前に。子供を泣かせる歯医者はすべて悪いのか?

この記事は7分で読めます

こんにちは。

少し前の記事で、歯医者嫌いにさせないための言葉がけの工夫についてお話しました。

 

泣きの種類を見極める

子供を泣かせないような言葉がけの工夫は必要だと思います。

もそ、もそも子供が泣いてしまうような歯医者はよくない歯医者なのでしょうか??

 

だとしたら、泣き虫くんが虫歯の治療にやってきた場合、

どこの歯科医院も「よくない歯医者」「子供の敵の歯医者さん」になってしまうのでしょうか?

 

「うちの子は上手にできるはずなので、泣いてしまうのは歯医者が悪いんです。」

なんて顔をするお母さんもいらっしゃいます。

いやいや、そんなこと言われても…

 

今回はその辺について多分に私見をまじえて解説しています。

行きつけの歯医者選びの参考にもなると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

それでは目次です。

1:そもそも子供の治療が難しい理由

小児歯科を専門としている歯医者さんは別にして、

多くの歯医者の先生は子供の治療を苦手としています。

 

その理由として、子供はなかなか口をあけてくれない、集中してくれない、

子供が泣いて口をあけてくれない、一度泣いて暴れてしまって収集がつかなくなる、

子供が泣くとまるで自分が悪者のような目で見られてしまう…etc…

 

このあたりが理由としてあげられると思います。

実際この辺は子供の治療をメインにしている僕でもある程度は同じ感覚を持っていて、

子供さんの治療が難しい理由は、だいたい以下のようにまとめられると思います。

 

①マネジメントが難しい。

・なかなか言うことを聞いてくれない

・おふざけをして治療がなかなか進まない

・おちついて治療を受けられる時間が短い=我慢できる時間が短い

・いつ泣き出すかわからない

・暴れだしたら手に負えないし危ない

・大声で泣いたら周りの患者さんに迷惑がかかってしまう

・無理やりやろうとしたら周りの人からどこか冷たい目で見られてしまう…

 

などでしょうか。

 

これは多くの歯科医師がもっている共通認識だと思いますし、

多くのお父さんお母さんがわが子に持っている不安でもあると思います。

 

そもそも歯科治療なんて大人でさえもいいイメージはないものです。

ましてや子供の場合、治療に対する免疫が少ないため、

どうしてもマネジメントが難しくなってしまうのです。

 

この辺が多くの歯医者が子供の治療を苦手とする大きな理由でしょう。

 

②口が小さい

・器具を入れにくい

・削ってもつめにくい

 

子供ですから、当然大人に比べて口が小さいですよね。

ただでさえ小さい口に、大人の手で器具を入れるというのは

なかなかの至難の業だったりするんです。

 

当然、虫歯を削ってできた穴をつめるときも非常に操作がしにくいわけです。

操作がしにくいうえにマネジメントの難しさが加わると、

治療する側もされる側も嫌になってしまいがちです。

 

③緊張しやすい。(やたらとほっぺたに力が入る)

これも地味にしんどくって、一人でチェアに上がって、

上手に口をあけることができる子であっても、どこか我慢して頑張っているんでしょうね。

 

すこし緊張したりするとほっぺたに力が入って、

器具を押し出そうとする力が治療中に加えられるんです。

 

虫歯を削っているときにほっぺたに力が入ってしまうと、

万が一にもほっぺたを傷つけてしまう可能性がある。

これは本当に危ないです。

 

④唾液が多い

・防湿が難しく、つめにくい

・きれいにつめたつもりでもとれやすい

 

虫歯をつめるときの材料は、基本的に唾液がない状態でこそ、

きれいにつめることができるもの。

しかし、子供の口は口が小さい上に唾液が多い。

つまり常に口の中はしっとりしている状態になっています。

 

そんな中できれいにつめるのはなかなか難しい。

もちろん、唾液がこないようにする工夫はしますし、

そのための器具も使うのですが、

虫歯の治療をする上では、決していい環境とはいえないでしょう。

 

⑤治してもすぐに新しい虫歯ができてしまう

乳歯は永久歯よりもよわいため、

歯磨きをさぼると新しい虫歯ができやすいんですね。

 

もともと乳歯は永久歯に比べて構造が塑造で、

虫歯をつめる材料が永久歯に比べてひっつく力が弱いという特徴があります。

そのうえ虫歯を作ってくるような子は、概して歯磨きが下手な子が多い。

となると、虫歯と詰め物の境から新しい虫歯ができやすいものなんです。

 

治しても治しても新しい虫歯ができてくる。

いたちごっこになってしまうんですね。

 

…思いつく限り書いてみましたが、

やはり一番のネックとなるのは①のマネジメントが難しいというところでしょうか。

当然ですが子供は一人ひとり違うため、同じアプローチができません。

 

なので子供一人ひとりに合ったアプローチをしなければならず、

しかもそれがうまくいくとは限らない。

それだけ神経を使ってマネジメントしようとしても、結果的に泣かれてしまったら

なかなか精神的にこたえるわけです。

 

だったら子供の治療はしないで、大人の治療をメインにやっていこう、

そう思う歯医者さんがいてもなんら不思議ではないことだと思います。

 

2:泣いたらやめるは正しいか??

上手に治療を受けてくれる子供さんもたくさんいるんですが、

まだ年齢の小さい子供たちになると、どうしても抵抗してしまい、

 

体が動いたり、治療中に手が上がってきたり、泣いて大声をあげてみたりと、

こちらの思うとおりに治療をさせてくれないことがままあります。

 

ここでよくあるのが、

「泣くまでして無理やりやる必要はない。ゆっくりとできるようになるのを待てばいい。」

という意見です。これにはおおむね僕も賛成です。

 

子供は基本的に「やればできる生き物」だと思います。

かわいい子には旅をさせよ、なんて言われたりしますけど、

はじめはうまくできなくても少しずつ慣れていけば、

いずれはできるようになってくれる。そう思っています。

 

だからといって、痛みがあったり、どうしても治療しないといけない状態なのに、

子供が嫌がるからといってそれを治療をしないわけにはいきません。

泣いて嫌がっているからといってやらないのではなく、するべきことはちゃんとする。

 

その辺の線引きをしっかりしないと、

「あ、泣いて甘えれば言うことを聴いてもらえる。」

そんな風に子供に思われてしまう可能性があります。

こうなると今後の治療がとてもやりづらくなってしまいます。

 

だからこそ、泣いてもわめいても、必要な処置はきちんとやる。

そんなスタンスで治療に臨むべきだし、

むしろそういう状態であってもきっちりと治療をする。

 

泣いている子がいまどういう気持ちで泣いているのか、

その子の口の中がいまどういう状態なのか、その両方を見極める。

そのうえで、あえて治療を伸ばすようにするか、

それとも嫌がっているけどしっかりやることをやるのか。

そのどちらの選択肢も選ぶこともできる。

 

それが本当のプロフェッショナルだと思います。

 

3:やるべきことはきちんとやるということを教える

結局のところ、子供にとって歯科治療というものは、

成長していく上で飛び越えないといけないひとつの壁のようなものだと思うのです。

 

チェアに一人であがるのはひとつの壁。

一本の虫歯の治療もひとつの壁。

 

初めて行く場所って、たどり着くまでにとても時間がかかるような感覚があると思いますが、

その帰り道や二回目以降に行くときはそれほど時間がかからない感じがしますよね。

歯科治療も同じです。一回やってみてできるようになれば、

次は案外すんなりできるようになることが多いんですよ。

 

なんといっても一番泣いてしまうのが、初めての診療のときです。

初めてのときは歯科治療について右も左もわからない状態ですから、

その壁はとてつもなく高いように感じてしまう。

でも一回壁を乗り越えてしまえば、それほど高くなかったってこともよくあるわけで、

二回目以降はすんなり超えられるようになる。

 

つまりポイントは、

初めての治療でいかにしてその壁を越える手伝いをしてあげられるか。

その最初の壁をどういう形で乗り越えるのか。

ということだと思うのです。

 

普通は、少しずつ一段一段壁を越えられるようにトレーニングしていきますが、

状況に応じては、少し無理やりであったとしても

壁を越えさせないといけなこともあるよ。

 

ということなんですね。

 

これは人生のどんな場所でも当てはまることだと思っています。

はじめても経験のときって、目の前の壁が高いように感じますよね。

そしてその壁を越えるために僕らは練習したり勉強したりとしっかり準備して、

本番でなんとか壁を越えるよう挑んでいく。そういうものです。

 

子供の歯科治療の場合は、壁を越えられるようこちらが手助けをしてあげる必要がありますし、

歯科治療が苦手な子には小さな壁から少しずつ順に越えていける、

そういった手伝い方をしないといけません。

そのために歯科治療でもトレーニングがあるのですから。

 

そしてトレーニングをしてもなかなか最初の壁を乗り越えられそうにない、

これ以上待っていたら虫歯が大きくなって治療内容もどんどんハードになっていく、

そうなったらより乗り越えるのが難しくなってしまうので、

どこかで踏ん切りをつけて、少し力づくでも壁を越えさせてしまう。

 

そういう選択肢が出てくるのです。

壁を越えるため、という大前提があるので、

状況に応じて大人も子供も我慢することが必要になります。

 

子供のポテンシャルを信じて、壁を超えるのをじっくり待ってあげる態度が

大人には必要だと思いますし、

壁を越えるのを嫌がって甘えて泣いているような子は、

歯科医師や親側がある程度力を使っても超えさせないといけないとも思います。

 

そして子供側にも、場合によっては嫌でもやらないといけないことがあるということを

知ってもらわないといけないということです。

 

さいごに。

 

いかがでしたか?

歯科治療というのは、子供にとってはけっこう大きな壁です。

 

もちろん虫歯のない子や、

定期健診でフッ素塗布だけで大丈夫な子達には必要のない壁でしょう。

 

でも一度虫歯になってしまったら、ケースにもよりますが基本的に放置はできません。

どこかで線引きをして治療を始めなければいけないんです。

 

日本人は泣きや怒りに甘い生き物

日本人は基本的に、泣きや怒りに甘いような気がします。

 

怒っている人や泣いている人は、それを「手段」にして、

相手を思い通りにしたいと思っていることが多い。

 

怒りや泣きの感情を道具として使う。アドラー心理学ですね。

言い換えると一種の愛情表現を欲する気持ちの裏返しだと思うのです。

 

僕らが子供のときに泣いていたときのことを思い出してみてください。

 

泣いていたときって、相手に自分の想いを伝えたい、

でも自分の想いや感情をうまく表現できない、

そのギャップが悔しくてもどかしくて、

だからこそ泣いて自分の想いを表現していたことはなかったでしょうか。

 

そして自分の思い通りにならないから、周りの大人に思い通りになってほしい、

でも言うことを聞いてくれないし、思い通りになんてなってくれない。

だから余計にイライラしてしまい、よけいにかんしゃくを起こしてしまいます。

 

子供が泣いているのも、それ以外に自分の気持ちの表現方法がなく、

泣くことで目の前の親や大人を思い通りにしたいと思っていると思います。

 

やるべきことはちゃんとやる。やらなきゃいけないことはちゃんとやる。

そのために我慢しないといけないことは我慢しないといけないということを教える。

でも、ちゃんと壁を越えたあとには、よく頑張ったということを伝えほめてあげる。

歯科医院っていうのはそういう場なんじゃないかと思います。

 

歯科医院を選ぶときは、雰囲気のよさそうなところ、

先生が優しそうなところを選ぶ基準に上げられるお母さんは多いでしょう。

 

もちろんそれも大切です。

でも虫歯を治療するとなったとき、マネジメントを大切にしたうえで、

やるべきことはきちんとしてくれる。

そういう歯科医院を選ぶという方法もあるということを知っておいてほしいなと思います。

 

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