超入門:虫歯予防のフッ素と進行止めの薬の違いを、ゲームみたいにわかりやすく解説してみた。

この記事は4分で読めます

こんにちは。

 

「子供が小さいころにフッ素を塗ってもらってから、なんか歯が黒くなったんですけど…」

なんて質問をときどき受けることがあります。

 

意外にというか結構というか、このへん勘違いされている方が意外といるような気がします。

せっかくですので今回はフッ素の働きとサホライドとの違いについて、

少し違った角度から解説をしていきましょう。

 

では目次です。

 

1:攻撃力vs防御力~フッ素は攻撃力を下げて防御力を高めるアイテムだ

虫歯予防は攻撃と防御で考えられる

 

最近では虫歯予防のためにフッ素を塗ることが一般的になっていますね。

意識の高い親御さんであれば、誰に指摘されることなく歯医者さんを訪れる方もいらっしゃいます。

 

フッ素を塗ることのメリットはいくつかありますが、

言ってしまえば、「歯の質を強くする」ことが最大の目的です。

 

「歯の防御力を上げる」と言うほうがわかりやすいかもしれませんね。

 

虫歯菌と歯のたたかいは、攻撃力(虫歯菌)VS防御力(歯)と例えることができるでしょう。

攻撃力を下げるとは??

 

歯磨きは虫歯菌をとりのぞく=相手の攻撃力を下げるイメージ、。

フッ素は歯を強くして虫歯菌の攻撃に耐える力=自分の防御力を高めるイメージ。

カテキンの入ったお茶を飲むのは虫歯菌の酸産生をおさえる=攻撃力を弱めるイメージ。

 

こんな感じで、歯のメンテナンスに関わるすべての物事は、

攻撃力を下げることか防御力を上げることに分類でき、

 

結果として虫歯になりにくい口の中をつくりあげることが目的だということです。

 

予防処置は攻撃力を下げて防御力を上げる作業だ

 

では予防処置というのはどういうものなのか、といえばもう簡単です。

それは常に、「攻撃力<防御力」 の状態にしておくための処置、ということです。

 

相手(虫歯菌)の攻撃力を下げる=食事指導、歯磨き指導、フッ素塗布…

こちら(歯)の防御力を上げる=歯磨き指導、フッ素塗布、シーラント…

 

などでしょう。

 

ポイントは、この中に、

歯を削る、歯を抜く、などの項目は含まれていないということでです。

予防処置は、歯に穴があかないように防御力を高くしておくこと。

その一方で、治療とは穴のあいた虫歯を削ってつめること。

 

つまり、予防処置≠治療、なのです。

予防と治療を勘違いしないようにしてください。

 

2:フッ素の働きについて

フッ素の基本的な働きについて

 

もう少し具体的に見ていきましょう。

フッ素の働きをまとめると、大きく3つにわけられます。

 

1:歯の質を強くする(防御力を高める)

2:歯の再石灰化を促進する(防御力を高める)

3:虫歯菌が酸を作る働きを抑える(ゼロにするわけではない)(攻撃力を下げる)

 

1:歯の質を強くする

通常、歯の表面はハイドロキシアパタイトという成分で覆われています。

この物質は酸に対して壊れやすく、ある意味でもろいものです。

 

ここにフッ素がやってくることで、

ハイドロキシアパタイト→フルオロアパタイト という変換が行われます。

そしてこのフルオロアパタイトは酸に対して安定しているため、

虫歯になりにくい歯をつくることができるのです。

 

2:歯の再石灰化を促進する

 

虫歯になってもフッ素を塗れば再石灰化して治る、

なんて言われることがありますけど、それは勘違いです。

 

再石灰化というのは、虫歯になってしまった歯を修復する作用のことですが、

それが起こるのは「歯に穴があいていない初期虫歯」に限ってです。

 

口の中にフッ素濃度が高いと、

初期虫歯になって溶け出たカルシウム分を歯に戻してあげることができます。

 

しかしこれはさきほど書いた通り、初期虫歯に限っての話です。

つまりまだ歯に穴があいていない状態のときに限った話です。

穴があいてしまったらもう無理です。

歯医者に行って削ってもらってください。

 

3:酸を作る働きを抑制する

 

虫歯菌は酸をつくることで、その酸が歯を溶かしてしまい、

結果として歯に穴があいてしまいます。

そしてフッ素には、酸をつくる働きを抑えることがわかっています。

ただ、虫歯菌を殺すわけではないので勘違いはしないでください。

 

…さてさて、虫歯菌と歯の戦いを考えると、

虫歯菌の作る酸(攻撃) VS 歯(防御)

ということでしたね。

そしてこのバランスがくずれて攻撃力が防御力を上回ったときに、

歯は虫歯菌の攻撃に負けてしまい、虫歯になってしまうということでした。

 

ここでフッ素は、虫歯を治すのではなく、

「虫歯菌の攻撃に負けないための歯の防御力を高める」という仕事をしてくれるんですね。

 

3:サホライドってなに?

最初に書いた、「フッ素を塗って歯が黒くなる」ということは通常ありえません。

黒くなるのはおそらく「サホライド」という薬を虫歯の部分に塗ったからです。

 

サホライドには銀が含まれており、そこに光があたることで酸化銀となり黒くなる、

というメカニズム。

 

そしてこのサホライド、あくまで虫歯の進行を「ゆっくりにする」という目的で塗ります。

ここで大切なのは、「止める」ではなく「ゆっくりにする」という部分です。

 

つまり虫歯はまだ残っているということです。

 

ではなぜ歯が黒くなるのにそんな薬を塗るのか??

さっさと削ってつめてくれたらいいじゃないか、と思われるかもしれません。

 

歯科医師によってサホライドの使い方は色々だと思います。

昔からある薬なのでもう使ってない先生もおられるでしょう。

 

それでも使うのには理由があって、

①虫歯がたくさんあって、こっちを治している間にあっちの虫歯の進行を抑えるため

②虫歯があって治療したいけど、子供が小さくて治療が難しく、治療するまでにトレーニングが必要な場合

に僕は使うようにしています。

 

つまり、サホライドは治療までの「つなぎ」。

治療をする前提で使われるべきもので、これで治療終了なんてことはありえません。

そもそも、歯が黒くなって治療終了とか嫌ですよね?素朴に笑

 

フッ素では歯は黒くならないし、予防処置であって治療ではない。

サホライドでは歯は黒くなるけど、治療するまでのつなぎの処置である。

ということを覚えておいてくださいね。

まとめ

ということでいかがでしたでしょうか??

虫歯になるのは、虫歯菌の攻撃力>歯の防御力、となってしまったとき。

 

単純に歯磨きをしないといけないとか、フッ素を塗ればいいだとか、

そういうひとつひとつの作業ではなくて、

 

そのひとつのひとつの作業がどんな意味を持っているのか、

どんな目的のためにしているのか、それをおさえることでより自分のすることに自信がもてます。

 

どんなことでも同じです。

 

目の前の作業にだけ集中しているのではなく、大きな目的をしっかりおさえておく、

その原理原則をきっちりおさえておくことが重要だと思います。

 

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