子供が歯医者で泣くのはなぜ?子供の泣きの理由を科学してコミュニケーションに生かす。

この記事は5分で読めます

こんにちは。

歯医者さんに来るとき、嫌がって泣いてしまう子供さんは結構います。

なかなかチェアにあがれなかったり、診療室に入る段階から泣き出してしまったりする子。

その反対に、ニコニコ顔で歯医者にやってきて、

ニコニコ顔でチェアにあがって治療を受けられる子もたくさんいます。

 

この辺の違いは、もしかしたら生まれつきの性格の違いや、

育っている環境の違いもあるかもしれません。

人見知りかどうかも大きなポイントでしょう。

 

でもほんとに性格の違いだけなのか?

そもそも泣いてることは悪いことなのか?

そこに何かしらのメッセージがあるんじゃないか。

 

今回の記事では、「泣く子はそもそもどうして泣いているのか??」

ということについて歯医者の視点で書いていきます。

そして子供の泣きの理由がわかると普段のコミュニケーションを

ある種思い通りにコントロールできるようになりますし、

マウンティング女子とかに対してイライラすることもなくなります。

 

ぜひ今回の記事をもとに、子供の泣きについて考えてみて、

普段のコミュニケーションをよりよいものにしてみましょう。

それでは目次です。

①子供の泣きは感情表現の手段

まずこちらの記事をごらんください。

魔の二歳児への対応。(準備中です)

 

かんたんに言うと、子供のイヤイヤ期には意味があって、

それは頭で考えていることがあるのに、それを表現する手段がない。

そこにギャップがあってそれをコントロールできないからイライラしてしまう。

ということです。

 

頭の中の世界を今持っている言葉で表現することができないために、

思うように現実の世界を作ることができず、自分で自分のコントロールもきかない、

周りの大人も思い通りにならず自分の願う世界がグチャグチャになってしまうんです。

 

感情の基本は快と不快です。

そしてこの差が大きくなると、心の不快指数が怒りに変換され、

結果としてイライラして泣いてしまうのです。

 

基本的にこのイライラはなんとかして解消したいものなので、

それをお母さんや周りの大人にこのイライラを解消してもらいたい

=周りの大人を思い通りにしたい

=周りの大人をコントロールしたい。

と思うようになるのです。

 

それでも大人は自分の意図を汲み取ってくれないし、

自分でも思い通りに表現することができないので、

結果的によけいイライラして泣いてしまう、ということです。

 

要は、自分で自分のイライラを解消することができないから、

それを他人にぶつけて解消させようとしているってことです。

 

極論します。

イライラを人にぶつけるような大人はガキです。

しかも自分の尻を自分でふけないようなクソガキです。

 

話を戻して…子供の虫歯の治療をしていても、時々泣かれてしまうことがあります。

なぜ泣いているのかはおいおい説明していきますけど、

子供が泣いた状態で治療をしていると、

「子供を泣かせてる、悪いやつだ、ひどいやつだ。」と思われてしまう風潮があります。

 

もちろん、泣かせずにすませることができればそれが一番ですし、

そのためのありとあらゆる工夫はしています。

 

それでも完璧な方法なんてなくて、どうしても子供が泣いてしまうことがあります。

そういうときに僕は、後ろめたい気持ちになりそうなところをぐっとおさえて、

泣いていて子供がかわいそうとか思うのではなくて、

いまこの子の不快指数がマックスになっているのはなんでだろう??

 

と落ち着いて対応するようにしています。

 

子供が泣いて泣いてヒートアップしていけばいくほど、

僕はどんどんクールになるよう心がけています。

不快指数マックスの相手にひっぱられて、

こちらまで不快指数をあげているようでは主導権を子供に与えているのと同じです。

 

泣いていてもまぁいいか、この子なんで泣いてるのかな、

くらいの大きな気持ちで目の前の子供に接する。

泣けば思い通りになると思わせてはいけません。

 

大人になればなるほど思い通りにならないことがほとんどで、

僕らは思いを伝えるために必死に努力します。

もちろん、彼らの安心できる場所でいつづけることは何より大切です。

家庭が安心して帰れる場所であるからこそ、子供は安心して外で冒険してこれるのですから。

 

でも、子供を受け止めてあげることと、子供のワガママをすべて聞くことは全く違う話。

子どもは気持ちを伝えるのが難しくて泣いているのだから、

相手の気持ちを汲み取るようにしつつ、でも相手の思い通りになってはいけない。

相手のコントロール下に入るのがいちばんダメなこと。

 

まずそれが大原則です。

 

②泣きの種類を見極める〜痛くて泣いている

では実際に泣きの種類を見ていきましょう。

 

「痛くて泣いている」

これは実際に治療が始まってからのことですね。

 

はじめ上手に治療を受けていたのに泣き出してしまった場合は、

治療の途中で痛みを感じてしまっている場合がほとんどです。

この場合は基本的に麻酔注射などして痛みをとってあげる必要があります。

麻酔自体も、声かけをしたり、表面麻酔をしたりして、

なるべく痛みを感じさせないような工夫が必要です。

 

このタイプの泣きはこちらがしっかり気づいてあげて、

すみやかに対応してあげないといけないものです。

 

②泣きの種類を見極める〜怖がって(恐怖や不安で)泣いている

このタイプの泣きは多いと思います。

これは、怖さを少しでもやわらげてあげるような工夫が必要です。

 

たとえば、優しい言葉がけをしてあげたり、

器具を見せながら一つずつ順に行っていくようにしたりと、

階段を一段ずつ上っていくように少しずつ慣れていく、恐怖心を取り除いていく。

これを脱感作といいます。

 

「いやだな、怖いな、したくないな…」というフラグを、少しずつ、

「できるかも、大丈夫かも、してもいいかな」というフラグで覆っていくようにしていくのです。

こうやって恐怖心を少しずつとっていくようにしていきます。

このためには、言葉がけのスキルが必要不可欠です。

 

④泣きの種類を見極める〜甘えて泣いている

これは、②や③と少し種類が違います。

「甘え」の泣き、とは、言っていれば自己顕示欲の表れです。

 

この年齢の頃は、泣けば親がなんとかしてくれる、

泣けば自分をかまってくれる、泣けば嫌なことはしなくても許してもらえる、

というふうに、「泣けば許してもらえる」という親子関係がどこかにあります。

 

僕らは赤ん坊の頃から「不快」な感情を感じると、それを「泣き」で表現してきました。

「泣き」で表現することで、お母さんに「不快」を伝え、その「不快」を取り除いてもらう。

ということを繰り返ししてきたのです。

 

つまり、「甘え」も「不快」の表現の一つとすれば、「甘えて嫌がれば」、お母さんがなんとかしてくれる。

周りの大人は僕の思い通りにしてくれる。

という思い込みから起こっているんです。

だから、嫌なことを目の前にすると「甘えて」しまう。

 

でも僕ら歯科医師や大人の人たちは、それに振り回されてはいけません。

「甘え」れば「なんとかしてくれる」というのは、それは家庭環境という守られた環境の中でのみ。

歯医者での治療という社会生活のコミュニティの中でそれは当てはまりません。

これは歯医者に限った話ではないですよね。

 

なので、僕ら歯科医師は、子供に対して毅然とした態度で、

やるべきことはしっかりやらないといけない。

それがたとえ子どもにとって嫌なことでも必要なら我慢もしなくてはいけない、

ということを伝えないといけないと思うのです。

 

そして子供は、我慢しないといけないこともある、嫌だけどやらないといけないこともある、

ということを自然と覚えるようになっていくものなのです。

 

⑤さいごに

いかがでしたか??

泣きの種類には大きく3種類があるということ。

そして子供がどの泣きをしているのか、それを見極めること。

それが、子供を歯医者嫌いにさせない診療の第一歩だと思います。

 

そのためには、歯科医師だけではなく、

付き添いのお母さんやお父さんも一緒に診療に参加することが大切だと考えています。

 

いま、診療を受けている子供はどんな状態なのか?それに対していま自分は何をするべきなのか?

それを一緒に考えてほしいのです。

 

結局、子供の診療というのは、歯科医師と子供の二人で完結するものではないんです。

子供と親と歯科医師とスタッフ。全員で協力し合って励ましながら進めていくものなんですね。

歯科治療を通じて社会生活に必要な我慢という大切なものを身につけ、

社会生活で有利になるきれいな歯並びを身につけていってほしいなと思います。

 

言い方を変えると、自分の気持ち、思い、考えてること、などを言葉に表して伝えることって、

子供のころでも、大人になった今でもほんとに難しいことなんです。

 

言葉は無限ですが、僕らの表現の幅は有限です。

そして僕らの表現の幅は、僕らの世界の幅に比例します。

 

子供のころは感情を表現する言葉を知らなかった。

大人になると感情をコントロールできるようになってくるから、

自然と言葉を抑えてしまい、気づいたら無難なことしか言えなくなった。

 

価値観の違う相手にわかってもらうための言葉を見つけられず、

すれ違い別れてしまうこともあった。

 

僕らは言葉でコミュニケーションを取る生き物だから、

死ぬまで言葉や心について学び続けないといけない。

そう教えてくれてるのが、実は、まだ表現する手段をあまり知らない、

僕らの小さな友達だと思うのです。

 

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